シャンプー後、髪を乾かすドライヤーの時間も、抜け毛の状態をチェックする良い機会となります。タオルドライである程度水分を取った後、ドライヤーで髪を乾かしていると、床に髪の毛が散らばっていることに気づくでしょう。この時に落ちる髪の毛の量や質を意識的に観察することで、見過ごしがちな髪の健康状態の変化を捉えることができます。まず、ドライヤーをかけている最中やかけ終わった後に床に落ちている髪の毛の本数を、大まかで良いので把握してみましょう。毎日同じようにドライヤーをかけているにも関わらず、明らかに抜け毛の量が増えたと感じる場合は、何らかの原因で抜け毛が進行している可能性があります。特に、特定の箇所から集中的に抜けているような印象を受ける場合は、その部分の頭皮に問題が起きていることも考えられます。また、落ちている髪の毛の太さや長さも重要なチェックポイントです。細くて短い毛が多く混じっている場合、髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまっているサインかもしれません。これはヘアサイクルの乱れを示唆しており、薄毛の初期症状である可能性も否定できません。健康な状態であれば、ある程度の太さと長さを持った髪の毛が自然脱毛の主体となるはずです。ドライヤー時の抜け毛チェックは、排水溝に流れてしまうシャンプー時の抜け毛とは異なり、比較的簡単に個々の毛の状態を確認しやすいというメリットがあります。床に落ちた髪の毛を数本拾い上げ、毛根の状態や毛の太さをじっくりと観察してみる習慣をつけると良いでしょう。このような日々の小さなチェックの積み重ねが、髪の健康を守るための早期発見、早期対策へと繋がっていきます。抜け毛は体からの重要なメッセージであると捉え、見逃さないようにしたいものです。